登場人物 在る一人の剣士は深々と溜息を付きました 魔術師はそれを見て満足げに笑います ロジェ=ミラ=クレセント 「何事も成せばなる。フィーリに関係する事以外は…な」 通称:ロジェ ロー君 本編の主人公である剣士。 燻銀(と言うよりは僅かに光沢ある黒)色の髪と夜闇色の瞳を持つ。釣り目。 性格は冷静沈着、無口。 冷徹に思われがちだが、自己を顧みず護るべきものを第一に考える騎士精神を持つ。 それ故にフィーリに振り回されれる苦労人。 剣術はかなりのもので、幼少時に『師』から教え込まれたものらしい。 失われた魔双剣の片割れを探すため、フィーリと共に旅をしている。 片割れとはいえ魔剣である黒太刀の使い手だが、ロジェ自身、魔力は生まれつき持っていない。 どうして使いこなせているのかは魔術師であるフィーリにも謎である。 趣味は旅の最中で必然的に上手くなってしまった料理。 中でも菓子作りは特にこだわり、その腕はプロを上回る程だと言われている。 本人は甘味物を一切食べないのだが……。 フィーリ=メ=ルーン 「甘いお菓子とロー君、それさえあれば僕は満足だよっ♪」 通称:フィーリ 流浪の鳥 きらきらまじしゃん 『流浪の鳥』と云う二つ名を冠する魔術師。 色素の薄い茶褐色の長髪を後ろで一つに結っている。瞳は紅茶色。垂れ目。 成人男子とは思えないほどの華奢な身体と童顔のため、女と間違われることもしばしば。 性格は天真爛漫と呼ぶに相応しく笑顔を絶やすことが無い。 自称、“幸せを招くきらきら☆まじしゃん”だが招く割合としては災難のほうが多いのが現状。 魔力が無いのにも関わらず魔剣を扱うロジェに興味を持ち、共に旅する。 魔術師としての力は一流で詠唱なしで命じても世界が応じる程であり、力は『CIRCLE』に匹敵するかそれ以上。 だが、本人は魔術を使う事よりも、杖で敵を殴る肉弾戦のほうを好む殴り魔術師である。 魔術以外にも知識の引き出しが人よりも多く、良い教育環境で育ってきたのだと察することが出来る。 趣味は自らの外見を生かした女装。 其の姿は正に絶世の美女と呼ぶに相応しく、寄って来た男は数知れず。 ロジェの悩みの種の一つであり、そんな姿でロジェに擦り寄るのが最近の日課。 モドル